出席説明員
道路・
交通計画部
部長 田中太樹
交通政策課長 堂下明宏
副参事 石川哲男
土木部
部長 関根義和
交通安全自転車課長 北川健介
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.
報告事項
(1) 令和二年度
主要事務事業について
(2)
公共交通不便地域対策の今後の取組みについて
(3) 世田谷区立
自転車等駐車場及び
レンタサイクルポートの
指定管理者候補者の選定について
(4) その他
2.
協議事項
(1) 次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午後二時五十九分開議
○
風間ゆたか 委員長 ただいまから
公共交通機関対策等特別委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
風間ゆたか 委員長 本日は、
報告事項の聴取等を行いますが、まず議事に先立ちまして御報告いたします。
四月一日付で理事者に人事異動がございました。お手元に配付の
管理職一覧のとおりですので、御確認ください。
なお、
担当書記も変更しておりますので、御承知おきください。
また、委員会の運営に関しまして、
新型コロナウイルス感染症対策の観点から、理事者からの報告は簡潔明瞭に、また、委員からの質疑も要点を絞っていただくなど会議時間の短縮に向けた御対応をお願いいたします。
なお、今回から発言に当たりましては、お手元の
ワイヤレスマイクを使用いただきますようお願いいたします。
それでは、1
報告事項の聴取に入ります。
(1)令和二年度
主要事務事業について、理事者の説明を求めます。
◎田中 道路・
交通計画部長 それでは、令和二年度の
主要事務事業について御説明いたします。
まず説明に当たりまして、表紙の裏面を御覧ください。
二十六、二十七日に開催されました各
常任委員会で御説明させていただいておりますが、現在、区内の
事業活動や区民生活を支える
緊急対策に取り組むとともに、財源不足への対応として、
事務事業の
緊急見直しを行っています。記載方法、記載内容は同様でございますので、説明は省略させていただきます。
では、目次の裏面になります。一ページを御覧ください。当
委員会所管の
新型コロナウイルス感染症対策に関する
事務事業を一覧表にまとめてあります。該当のページを記載していますので、後ほど御確認いただければと思います。
なお、
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化することを想定し、厳しい
社会環境の中で、今後も
緊急対策及び
事務事業の
緊急見直しは、継続的に実施してまいります。また、
事務事業を従来どおりに継続することを前提とせず、事業の在り方や手法をどう変えていくかなど、本質的な見直しを行ってまいります。
それでは、二ページを御覧ください。初めに、本
委員会所管分における新
実施計画(後期)の推進についてでございます。右の欄の一番上に記載しておりますように、新
実施計画(後期)事業につきましては、令和元年度の水準で実施することを原則とし、休止、先送り、
事業規模の縮小等の見直しを図ってまいります。1の
基本計画分野別政策に基づく取組みといたしまして、
公共交通環境の整備を掲げて取組を推進しております。
これより各担当から御説明させていただきます。例年、全
事務事業について御説明しておりましたが、会議時間の短縮や簡潔な御説明に努めるため、
重点事業に絞って御説明させていただきます。
◎堂下
交通政策課長 交通政策課の
主要事務事業につきまして御説明いたします。
配付資料の三ページ、四ページを御覧ください。
公共交通環境の整備に関しまして、六つの
事務事業を記載しております。この中で、特に
重点事業として四事業に絞って御説明させていただきます。
まず、三ページの鉄道と道路の立体化の促進でございます。こちら、
京王線連続立体交差事業によるものでございまして、
連立事業に要する経費の一部を
地方財政法に基づき負担するものでございます。また、都との
業務委託協定によりまして、側道に関する
設計委託のほか、計六か所の
道路工事を進めてまいります。
次に、
鉄道沿線街づくりの推進でございます。
京王線連続立体交差事業に関連いたしますけれども、駅周辺において
関連側道や
交差道路との連続性、回遊性、歩行者の
安全性確保のため、幅員を付加した
街づくり側道を推進するもので、側道の機能強化に関する協定に基づき経費を負担するものでございます。
街づくり側道五路線に関しまして推進してまいります。
次に、
交通バリアフリーの推進でございます。
公共交通不便地域対策の取組を推進してまいります。引き続き、
砧モデル地区における取組を進めるとともに、定時定路線型以外の
交通手段の分析、検討なども併せて行ってまいります。
最後に、鉄道駅
ホームドア整備の促進です。鉄道駅ホームの
安全性向上のため、補助制度により利用者十万人以上の駅などにおける
ホームドアの整備を促進するものでございます。今年度につきましては、小田急線の
下北沢駅地下二階ホームと
京王井の頭線下北沢駅におきまして、補助金を交付する予定でございます。
説明は以上となりますけれども、参考といたしまして、令和二年度版として取りまとめた世田谷区における
公共交通、こちらになりますけれども、お配りしております。後ほど御覧いただければというふうに思います。
報告は以上でございます。
◎石川 副参事 それでは、
主要事務事業の東京外かく
環状道路について御説明をいたします。
お手元の資料の五ページを御覧ください。今年度の東京外かく
環状道路の整備に向けた目標につきましては、二つに分けて記載をしてございます。一つ目は、現在事業が施工されております区間について記載しておりまして、東京外かく
環状道路(
関越道~東名高速)
整備事業の円滑な推進でございます。
二年度当初予算の欄を御覧ください。東京外かく
環状道路の整備につきましては、
国土交通省、
東日本高速道路株式会社、
中日本高速道路株式会社、こちらが事業を行っていることから、区では事業に係る予算はございません。
続きまして、
事務事業の内容及び手法につきましては、三点記載してございます。一点目は、現在事業中の
関越道~東名高速間につきまして、早期に事業が完了するよう事業者である
国土交通省など
関係機関と連携し、事業の進捗に伴い発生する諸課題等に対応してまいります。
二点目は、(仮称)
東名ジャンクション周辺において、
砧総合支所が進めている
周辺地区の
まちづくりなどが円滑に進みますよう、事業の
進捗状況を踏まえながら、事業者、
庁内関連部署など
関係機関と連携して調整を行ってまいります。
三点目でございます。
関越道~東名高速間の整備により交通量の増加が想定される
東京インターチェンジ周辺部の
既存道路につきまして、詳細な
交通予測を明示し、予測結果に基づき必要な
渋滞対策ですとか、
安全対策を実施するよう、これまでと同様に引き続き事業者に要請をしてまいります。
次に、目標の二つ目といたしまして、東京外かく
環状道路、
東名高速~湾岸道路間、いわゆる
東名以南の計画の
早期具体化に向けた取組でございます。二年度当初予算の欄を御覧ください。こちらにつきましても、区での予算はございません。
続きまして、
事務事業の内容及び手法でございますけれども、
予定路線として位置づけされております
東名以南の具体的な
検討状況、
スケジュールを早期に明らかにするよう国及び東京都に働きかけを行ってまいります。また、計画の影響を受ける
地元自治体といたしまして、引き続き必要な意見を述べてまいります。
私からの説明は以上でございますけれども、東京外かく
環状道路の概要、事業の
進捗状況等につきまして記載した資料をお配りしてございます。後ほど御覧いただければと思います。御不明な点等ございましたらお知らせいただきますようよろしくお願いいたします。
私からは以上です。
◎北川
交通安全自転車課長 引き続き、私からは
土木部交通安全自転車課の
主要事務事業につきまして、説明させていただきます。
六ページを御覧ください。まずは交通安全と事故防止の取組みでございます。
自転車安全利用啓発の推進につきまして、小中学校や地域での
交通安全教室、多様な世代への啓発を目的とした
自転車安全講習の実施など、啓発を一層進めてまいります。こちらにつきましては、
緊急見直し対象事業として、
自転車利用憲章リーフレットの作成、また、
参加体験型交通安全教室事業について、
規模縮小を行います。また、
区民交通傷害保険の積極的な周知により、特に
自転車加害事故に対する損害賠償に対応した保険加入を促進してまいります。
次のページを御覧ください。
総合的交通計画の推進につきまして、
自転車等の利用に関する
総合計画の策定でございます。令和二年度までの計画である現在の
総合計画の改定に併せ、
自転車活用推進法に基づく計画としても位置づけ、
パブリックコメントにより区民の意見を伺いながら、新たな
総合計画の策定に取り組んでまいります。
続いて、
自転車利用環境の整備につきまして、
放置自転車対策です。これまでも取組を進めてきておりますけれども、
放置自転車のさらなる減少に向けて
啓発事業と併せ、
放置自転車を適切に撤去することにより、
放置自転車ゼロの取組を推進してまいります。なお、こちらにつきましては
緊急見直し対象事業として、現在三か年で進めております
放置自転車の保管所、こちらの照明の
LED化を現在進めておりますが、今年度の分を来年度以降に延期いたします。
次のページを御覧ください。
自転車等駐車場の整備でございます。区内には、五十四か所の
自転車等駐車場と七か所の
レンタサイクルポートがございますが、老朽化した設備の修繕、また、
利便性向上のための改修を計画的に行うとともに、駐輪場が不足する地域における
施設整備の検討を進めてまいります。なお、改修を予定する主な駐輪場は記載のとおりでございます。また、本年四月より開始した
民間シェアサイクルの
実証実験につきまして、来年度末までの二年間で行ってまいります。
次に、
自転車駐輪場の維持運営につきましては、現在
指定管理者の
指定期間が今年度末で終了するため、来年度からの
指定管理者の選定を行います。
めくっていただきまして、最後に
自転車通行空間の整備でございます。こちらについては、世田谷区
自転車ネットワーク計画に基づき、
自転車ナビマーク等の設置を進めております。
緊急見直し対象事業ではございますが、効果的、効率的な整備に努めてまいります。
説明は以上でございますけれども、参考として、令和二年度版として取りまとめた世田谷区における交通安全・
自転車施策についてをお配りしておりますので、後ほど御覧ください。
説明は以上となります。
○
風間ゆたか 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
江口じゅん子 委員 五ページについて伺います。目標の一つ目、東京外かく
環状道路の云々かんぬん円滑な推進を図るということで、
事務事業の内容及び手法で(1)から(3)にあるんですけれども、この書きっぷりだとちょっと不十分じゃないかなというふうに思うんです。何でかというと、その下の
東名以南のところでは、内容及び手法というところで最後から二行目、計画の影響を受ける
地元自治体として、引き続き必要な意見を述べていくというふうにあるわけです。
熊本前区長のときから、地元の渋滞とか、
周辺環境の悪化とか、そういったことに対して、東京外かく
環状道路の二一ページから
要望事項などがまとまって記載されていますけれども、やはり地元区として、
周辺環境の悪化とか暮らしに影響のあるということに対しては、前区長時代から国や事業者に要望なども出されていて、保坂区長においては、七項目の要望もつけながら、
殿山横穴墓の遺跡保存の問題ですとか、それから野川に気泡が出た、地下水が出たというときにも、国に対して説明会を開くという積極的な対応をされていたわけですよね。
やはり、この(1)から(3)だけというのを見ると、推進、推進ということの一方、今まで当区が取り組んできた地元の声を適宜要望、意見をしていくというところが記載をされていないというのは、ちょっとどうなのかなというふうに思っていて、やっぱりそこはきちんと記載をするべきだと思いますし、年度も変わったので、改めて地元区として、そういった住民の意見や要望、不安の声を国や事業者に届ける、その区の姿勢について確認させていただきます。
◎石川 副参事 今、委員から御指摘いただきましたとおり、今回の
記載事項にはそういったところが漏れていたところは確かなところでございます。ただ、これまで私どもが取り組んでまいりました姿勢、こういったものは全く変わることはございませんので、引き続き地元の皆様の御不安の声ですとか、
事業進捗に関する情報の提供の在り方ですとか、こういったものにつきましても、これまでと同様に丁寧に対応していただくよう、引き続き求めていく姿勢に変わりはございません。
◆
江口じゅん子 委員 姿勢の確認をさせていただきました。今回漏れていたということですけれども、ぜひそこについては改善をお願いしたいと思います。
具体的に、今の姿勢は変わりないということで、関連して一点お伺いするんですけれども、この間もこの委員会の中で、今、
シールドマシンは狛江のほうに入っていますけれども、喜多見と区境の狛江の野川で気泡が漏れているということが、この間ずっと何か月も続いているという状況なんですね。私も現地のほうを確認させていただきましたけれども、成城の喜多見ふれあい広場という野川沿いにあるんですが、そこから本当に地続きのところで、野川からぼこぼこ、また気泡が出ていて、あそこの野川というのは河川敷に下りることができるんです。そのすぐそばで、こういった陽気で学校休業ということもあって、
お子さんたちが遊んでいて、それが狛江の
お子さんなのか、世田谷の
お子さんなのか分からないけれども、目と鼻の先でそういった状況ということに、地域の方から不安の声が聞かれています。
やはり世田谷区は、世田谷区の野川で気泡が出て、そのときは酸素濃度が著しく低いということも明らかになり、地下水も出たということで、先ほど申し上げましたけれども、事業者に強く働きかけて、世田谷区だけが説明会を開くとか、そういったことを実現しています。やはり、狛江だけれども、目と鼻の先というところでは喜多見の方の不安の声は届いていますし、区のほうにも届いているというようなことは聞いていますので、引き続き地元への説明とか、今、休止というような御要望も地域から届いていますけれども、そういった声はきちんと事業者に引き続き届けていただきたいと思いますが、いかがですか。
◎石川 副参事 今お話しいただきました地元の皆様の声につきましては、これまでと同様に、しっかりと事業者のほうに伝えて、丁寧な対応を求めていくということは、変わりなく続けてまいりたいと考えております。
◆
平塚敬二 委員 一つ確認をしたいんですけれども、この鉄道と道路の立体化なんですけれども、これは今、買収がどれぐらいまで進んでいるのか、見通しですね。どのぐらいの見通しを立てているのか、ちょっとお聞かせください。
◎堂下
交通政策課長 用地取得状況ですけれども、これまで約六割というような報告をさせていただきました。令和元年度末時点で約七割の
用地取得状況という報告を受けております。また、
事業期間が令和四年度という形で、なかなか厳しい状況ではございますけれども、早期完了を目指して東京都、
京王電鉄と連携して取り組んでまいりたいというふうに思っております。
◆
ひうち優子 委員
緊急見直し対象事業のところで、自転車の政策が三本あるんですけれども、これは
年間予算予定のどれぐらいを見直すのかということと、今後これは一年なのか、それはコロナの状況にもよるんですけれども、そのあたりの見通しをお願いします。
◎北川
交通安全自転車課長 交通安全自転車課の
主要事務事業の中に、コロナの削減として幾つか載せてございます。上から順に追いますと、
交通安全啓発につきましては
自転車利用憲章リーフレット作成、また、
参加体験型交通安全教室事業、こちらについては削減額がおおむね百六十万円程度でございます。
次に、
放置自転車撤去の中で、保管所の
照明LED化について延期をする予定でございます。こちらについては、大体五百二十万円程度でございます。
また、最後の
自転車通行空間の整備につきまして、現在
自転車ナビマーク等々の整備を促進しておりますけれども、こちらについて一部延期をする予定ですが、おおむね二千九百万円強ということで、合わせておおむね三千六百万円程度の削減を見込んでございます。
来年度以降の予定でございますが、コロナの状況等も見据えながら、区全体の
予算規模の中で検討していくということになろうかと思います。
◆
大庭正明 委員 コロナの影響で、
公共交通機関の利用が減る可能性はどう捉えているのかということと、今言われたように、要するに人と接するのを避けるために自転車での通勤、通学――通学は分かりませんけれども、通勤とか、利用とか、そういう方向にシフトするという可能性については、そちらは考えていらっしゃるのかどうか、認識があるのかどうかということなんですよね。
◎北川
交通安全自転車課長 コロナの影響もありまして、特に三月、四月、自転車を利用する方が、そもそも外出をされる方自体が減っている状況なのかなと思いますが、駐輪場の利用率というところについても減っているという現状はございます。今後、当然コロナの影響があって、三密を避ける意味で
自転車通勤、そういったものの関心が高まっていくということは認識してございます。こちらにつきましては東京都についても、東京都の自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例という中で、こういった自転車で通勤する事業者のための
駐輪場所の確保だとか、そういったところは義務づけているところではございますけれども、例えば、
自転車走行環境の整備だとか、今後、都心に向かう自転車の安全な
空間整備等々を進めるために、国道、都道、あとは区道を含めて、国、東京都、あとは
交通管理者とも連携しながら、そういった
自転車走行環境の整備というものを進めていかなければいけないものと認識してございます。
◆
真鍋よしゆき 委員 さっき
連続立体交差事業の
用地買収が七割というお答えで、令和四年に厳しいとか難しいみたいな答弁をされたんですが、本来なら何割を目標にしていたのか、今のままだといつになるのか教えてください。
◎堂下
交通政策課長 昨年度末でようやく七割になったということで、できる工事から側道を整備しているところでございます。現段階での工程としては、令和五年三月までが
事業認可期間という形になりますので、早期完成という形で、東京都と
京王電鉄と連携して取り組んでいるところでございます。
用地取得状況については、当然街区単位で買えるところを中心に、工事がすぐ入れるようなところについて取得を目指しているところでございまして、相手がいるということでございますので、
用地取得状況というのは何年度にという形ではなかなか言えないところでありますけれども、現段階では令和五年三月のなるべく早く、早期の完成を目指して取り組んでいるところでございます。
◆いそだ久美子 委員 すみません、戻りまして、東京外かく
環状道路の五ページの部分なんですけれども、南進のほうについては、ちょっと私も北側に住んでいるので、どの
ステージにあるのかというのをちゃんと把握していないんですけれども、地元の住民の方への説明会というのはどの
ステージで行われるんでしょうか。北側だとかなり反対運動があったりとか、御意見がたくさん出たと思うんですけれども、南側はどのような今
ステージにあって、地元への説明は今年入るのか、何があったらその次は地元への説明に入りますよという順番があるのか、ちょっとその辺を教えていただけますか。
○
風間ゆたか 委員長 いそだ委員、この資料に関しての質疑なので、そこを踏まえて質問をお願いします。
◎石川 副参事 今の御質問ですけれども、
東名以南の
検討状況につきましては、現在、国、東京都、そういったところで検討が進められているところでございます。先般、私ども地元区世田谷ですとか、大田区、こういったところにも意見を聴取するような機会が設けられたといったところが今の現状にあるところでございまして、今後、国、東京都、それから、そういった関係団体のところでさらに検討が進められまして、しかるべきときに、我々にも情報提供がもたらされまして、地域の皆様にもきちんと説明される場が設けられるというふうに考えてございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
風間ゆたか 委員長 それでは、(2)
公共交通不便地域対策の今後の取組みについて、理事者の説明を求めます。
◎堂下
交通政策課長 公共交通不便地域対策の今後の取組みにつきまして御報告いたします。
平成二十八年度より新たな
公共交通不便地域対策に取り組みまして、平成二十九年度からは砧地区を
モデル地区に選定し取り組んでまいりましたが、令和二年度に
実施予定の取組を報告するものでございます。
まず、
砧モデル地区での取組です。
砧モデル地区につきましては、定時定路線型の
コミュニティ交通の検討を進め、来年度の
実証運行を目指し、今年度は主に以下の三点につきまして取り組んでまいります。
まず一点目です。この間の取組により策定しました
運行計画案に基づき、
需要予測アンケートを実施いたします。
運行ルート沿線二百メートルにお住まいの方、三千名を無作為抽出いたしまして、利用の意向等を
アンケートにより確認いたします。この
アンケートを基に需要を予測し、来年度の
実証運行移行の可否を判断いたします。
二点目といたしまして、
砧モデル地区版の
マニュアルを作成いたします。
マニュアルといたしまして、これまでの調査、検討を踏まえた内容のほか、手続などの手順、併せて
実証運行等、各ステップへの移行や継続条件を取りまとめてまいります。
三点目といたしまして、
実証運行において想定するバス停に関しまして、具体的に
設置予定箇所の地先の方々との交渉を行うなど、地元を含む
関係機関との調整を行ってまいります。
次に、定時定路線型以外の
交通手段の分析・検討です。
砧モデル地区で検討を進めております定時定路線型の
一般乗り合いバス以外の
交通手段に関する検討を行うため、民間企業との連携の可能性も視野に入れつつ、
デマンド交通や
相乗りタクシー等、
交通手段の分析、検討に着手いたします。
次に、
スケジュールの変更についてです。変更後の
スケジュールにつきましては、裏面に記載のとおりでございます。この間の国の
緊急事態宣言の延長など、
新型コロナウイルス感染の影響を踏まえまして、令和二年五月に予定しておりました
需要予測アンケート調査の実施につきまして、二か月程度
スケジュールを遅らせ、令和二年七月に行うことといたしました。このことに伴い、
アンケート結果の集計、分析は十月までに行うこととなり、
砧モデル地区版の手引きにつきましては、本年十二月までの策定を見込んでおります。以降、道路運送法等の手続を進めまして、令和三年十月の
実証運行を目指してまいります。その後、
実証運行の実績等を精査し、令和四年七月以降となりますけれども、
実証運行の継続の可否を判断いたします。また、
砧モデル地区での
交通手段である定時定路線型の他地区での有効性を他の
交通手段の
検討状況と併せまして、総合的に判断してまいります。
引き続き、国の
緊急事態宣言や東京都の緊急事態措置等の動向を注視し、状況に応じて、さらなる
スケジュールの見直しを図ってまいります。
報告は以上でございます。
○
風間ゆたか 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
江口じゅん子 委員 1の(1)の①の一番最後の文章で、調査の結果により、
実証運行移行の可否を判断するとありますけれども、調査の結果によりって、これだけで可否を判断するということなんでしょうか。今まで地域とともに検討してきたわけですよね。これだと、その調査の結果だけで判断するというふうに読めてしまって、ちょっと私もこれはどういうことなのかなと疑問に感じたんですが、お願いします。
◎堂下
交通政策課長 やはり、最終的には本格運行というものを目指しております。本格運行につきましては、なるべく区側の負担を減らすということもありまして、今のところ四〇%以上の収支見込みというものを想定しています。それは本格運行時点です。
需要予測アンケートの段階でもある程度、将来的に四〇%に行けるような需要がなければ、それはなかなか成功が難しいだろうということがございますので、まずは今回の
アンケートによる需要予測調査によりまして、一定程度の基準というものはクリアしていただくようなものが必要になってくるだろうというふうに思っております。
◆
江口じゅん子 委員 そうすると、この
需要予測アンケートって大変重要なんですよね。私もさきの議会で、使うであろう砧――今、検討は砧の住民の方々とともにしていますけれども、周辺の桜丘とか、大蔵とか、そういった方が実際も使うだろうから、そういう広い視野で取り組んでほしいということを要望もしましたけれども、その二百メートルという根拠は、不便地域の根拠だとは思うんですけれども、ちょっと改めて二百メートルに絞った理由を伺います。
◎堂下
交通政策課長 前回の
アンケートにおきましては、砧一丁目から八丁目全域から無作為抽出という形で行っておりました。この間、地元の勉強会ですとか協議会の方々から、実際に使う想定ができる路線の沿線の方々からの需要というものを
アンケートで押さえる必要があるだろうという御意見をいただきました。その観点から、想定する
運行計画案の路線二百メートルの方々を無作為抽出した中で、
アンケートをするという形になっております。二百メートルの根拠につきましては、世田谷区で行っております
公共交通不便地域対策のバス停からの距離二百メートル以上を不便地域として位置づけるというところからきております。
◆
江口じゅん子 委員 地元の声も受けて一定、砧だけにとどまらず、工夫をされたということですけれども、しかし、
アンケート調査が需要予測の大きな決定に関わるので、その二百メートルの住民の方というだけではどうなのかなというふうに思うんです。あのルートって、やはり大蔵運動公園だったりとか、成育医療研究センターだったりとか、そういった砧にある医療や公共施設を通ったルートですよね。やはり、そこには住んでいなくても利用するだろうというような方々というところも、需要予測というところには何かしらの形で検討していく必要があると思うんですよね。反映をさせていくというか、そこら辺のちょっと工夫というところでは考えはあるのか伺います。
◎堂下
交通政策課長 二百メートルという形の中で、地図上で二百メートルというのはなかなかすっきりと切れないということがありますが、二百メートルが入る街区、番地のところについては含めるような想定で今検討しておりますけれども、そういった中では、今、委員からお話のありましたように、大蔵ですとか桜丘、あとは祖師ヶ谷大蔵駅の北側、住所で言うと祖師谷になりますけれども、その一部につきましても、
アンケートの無作為抽出の抽出範囲には入るだろうというふうに想定しております。そういった意味で、現実的には路線の二百メートル以内の方が使われるだろうという想定の中であったとしても、桜丘ですとか大蔵、祖師谷の方々の御意見も聞けるものになるだろうというふうに考えております。
◆
江口じゅん子 委員 医療機関やスポーツ施設、公共施設などを通るルート設定なわけですから、やはり来訪者というところの動向、それを探るというのはなかなか厳しいものがあるのかもしれないんですが、しかし、そこも含めて需要予測というところでは、ぜひ検討していただきたいと、これは要望します。
◆板井斎 委員 このモデル事業の実施が、以前の
公共交通の委員会の中で不便地域十地域を上げられていたかと思うんですけれども、確認なんですけれども、この
砧モデル地区の今回は定時路線型と、それから定時路線以外の
交通手段、二つの可能性について分析をする、または検討するということなんですけれども、これがもし運行しなかったり、四〇%を割ったり、あるいはそれ以外のハプニング等で途中で運行したけれども、やめざるを得ないというような状況になったときには、これは他の十路線への影響というものは、これとは別なんでしょうか。それとも、これを一つのベースとして進めていこうと、他路線にも
マニュアルというんですか、それをひな形にしてやっていこうと、このモデル実験がここだけのことなのか、それをちょっと確認したいんですが。
◎堂下
交通政策課長 砧モデル地区というのは、定時定路線型の一般乗り合いの
交通手段になります。こちらにつきましては、所管としては、一番区の負担が少ないであろうという想定の下で考えております。ただ、今、委員御指摘のように、基準三割ですとか、四割ですとか、そういった基準にならない場合に、それをそのまま続けることができないということも想定して進めていく必要があるだろうというふうに思っております。今回お示しした資料の裏面に、そういったところで
砧モデル地区での取組、これは定時定路線型の取組になりますけれども、それ以外の
交通手段というものを同時並行的に検討していく必要があるだろうというふうに思っております。
他の九地区につきましても、まずは定時定路線型というものが一番有効だろうと考えておりますけれども、他の
交通手段の検討の中で、他のエリアについては、こちらのほうが有効だという考え方がまとまれば、そういったところを含めて総合的に判断してまいりたいというふうに思っております。
◆板井斎 委員 私の聞きたかったのは、率直に言って、ここが失敗とは言わないけれども、課題が余りにも多いとなると、当然他の地域は砧よりもハードルが高い箇所も残っているし、また、地域住民が協力して運行までもっていくというのは、かなりハードルも高いんだと思うんです。ですから、ここができなければ、他の地域もできないと私は思ってはいるんですけれども、要するにそういう結果も想定できるということでいいですか。
◎堂下
交通政策課長 今の定時定路線型の一般乗り合いタイプの
交通手段におきましては、砧が一番成功の可能性が高いということで、こういった形で
モデル地区でやっておりますけれども、他の
交通手段というものは、そこまでの需要がない中での運行という形になりますので、一概に砧が失敗になったら、ほかのところも失敗するというふうにはつながらないと私どもとしては思っております。定時定路線以外の他の例えばオンデマンドですとか、タクシーの相乗りですとか、そういった手段が有効になるかどうかということについては、今年度より並行して検討してまいりたいというふうに思っております。
◆板井斎 委員 最後に、今の二番目の定時定路線型以外の分析というのはいつまでされるんでしょうか。それと、これはほかの九区域においては、こちらのほうが可能性が高いと思われる地域もあろうかと思うんですけれども、そういった砧とは分けてというか、一つのモデルとしてやるんでしょうけれども、このモデル運行との兼ね合いについてどうなんでしょうか。要するに、ここでやったと仮定して、
交通手段の分析、検討というのは、ここの地域をモデルとしてやるのか、それともそうではなく、これはこれとしてやるのか、どちらなんでしょうか。
◎堂下
交通政策課長 定時定路線型以外の例えばオンデマンドですとか、相乗りタクシーとか、まだ詳細は全く詰め切れていないところはありますけれども、裏面の米印のところになりますが、令和四年七月以降に
砧モデル地区での
実証運行継続の可否と、定時定路線型の他地区での有効性を、他の
交通手段の
検討状況と合わせて令和四年七月以降に総合的に判断すると考えております。ですので、定時定路線型以外の他の
交通手段の検討というものは、令和四年七月までは検討して、最終的には区内全域で取り組めるような制度というものをつくっていきたいというふうに思っております。
◆
大庭正明 委員 この
アンケートは新型コロナの影響で二か月遅らせて、七月にやるということになっていますけれども、そのとき、また第二波が来ている最中だとすると、これはやるんですか。今は七月のことは分かりませんけれども、第二波もいつ来るか分からない状況ですよね。七月近くになれば、その辺の状況は分かりますけれども、その辺の判断はどうなっているんですか。やるとか、やらないとか、延期するとか、そういうのというのは。
◎堂下
交通政策課長 現状では、七月に
実証運行の
需要予測アンケートを行っていきたいというふうに思っております。ただ、コロナの影響につきましては、国の
緊急事態宣言等々、クラスターの発生ですとか、そういったこともございますので、状況につきましてはしっかりと注視しながら、
スケジュールの見直し等について行ってまいりたいというふうに思っております。ただし、来年度の予算編成の関係もございます。
実証運行を目指していくためには、七月での需要予測というものが現状では必要だというふうに考えております。
◆加藤たいき 委員 先ほどの板井委員の質疑の答弁で、ほかの
公共交通不便地域と比較できないというふうにおっしゃっていたと思うんですけれども、私はこの砧地域ができないのであれば、ほかの地域は非常に難しいなというふうに、第一位というところもあって考えていて、何としても、やるんであれば、これから世田谷区の起点にもなる公共不便地域対策だと思うので、ぜひ進めてもらいたいなと思っているんですが、先ほど江口委員との話で、
アンケートで
実証運行移行の可否を判断するというところで、四〇%の収支を超える超えないの
アンケートだけで読み取れるものなのかというところが、まず一点伺いたいというところです。
◎堂下
交通政策課長 四〇%というのは、本格運行時に四〇%が継続の条件という形でございまして、
アンケートの段階では、需要というものは約三割というふうに想定しております。おっしゃるとおり、
アンケートの段階で乗りますというように答えた方がいらっしゃったとしても、実際に乗らないという方というのは、これは地域性ですとか、そういったところでいろいろ分かれるところがございます。その辺は今、専門家、コンサルにも委託をしておりますけれども、こういった
アンケートの結果について、実際にはどれぐらい乗るかというものを予測しながら、三割という需要というものが出るかどうかというのを調査していきたいというふうに思っております。
◆加藤たいき 委員 等々力~梅ヶ丘間が
実証運行して、本格運行でさま変わりした、成功した事例だと思うんですが、この
アンケートだけで
実証運行移行の可否を判断すると記載してしまうと、ちょっと非常に恐ろしいなと思っているので、ぜひ
実証運行をして、本格運行に結びつけるような施策を所管一丸となってやっていただけたらなというふうに思います。これは要望です。
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○
風間ゆたか 委員長 それでは、(3)世田谷区立
自転車等駐車場及び
レンタサイクルポートの
指定管理者候補者の選定について、理事者の説明を求めます。
◎北川
交通安全自転車課長 世田谷区立
自転車等駐車場及び
レンタサイクルポートの
指定管理者候補者の選定につきまして御報告させていただきます。
まず趣旨でございますが、区立
自転車等駐車場及び
レンタサイクルポートの指定管理期間が令和二年度末で終了することから、令和三年四月からの
指定管理者候補者の選定方法について報告するものでございます。
2
指定管理者制度を適用する施設につきましては、別紙1の施設一覧のとおりでございます。施設一覧のとおり、五十四か所の駐輪場と七か所の
レンタサイクルポートが対象となります。
また、
指定期間は令和三年四月一日からの五年間といたします。
次に、4選定体制でございます。選定は、
自転車等駐車場指定管理者選定委員会において選定いたします。選定委員は別紙2のとおり、外部委員五名を含めた七名でございます。
ページをおめくりいただきまして、次に、現在の
指定管理者の状況等でございます。現在の
指定管理者は記載のとおりであり、全て世田谷区シルバー人材センターが
指定管理者となって運営しております。
指定管理者に対する評価でございますが、平成三十年度までの三年間につきまして、選定委員会において、利用者ニーズに対応した運営管理や区への納付について評価しております。詳細につきましては、別紙3に記載のとおりでございます。
次に、
指定管理者制度適用の理由でございますが、さきの評価結果から、今後も運営事業者の創意工夫を生かした運営が期待できることから、次期の期間においても
指定管理者制度を適用することといたします。
次に、7
指定管理者の選定方法等でございます。選定に当たりましては、選定委員会における審議結果等を踏まえ、利用者サービスの向上を図りながら、スケールメリットを保ちつつ、参入機会を増やすことを前提に、新規事業者の参入が可能な規模を考慮し、全施設を二つのグループに分けて、それぞれ公募により選定いたします。
別紙4を御覧ください。グループ1は駐輪場四十二か所でございます。グループ2は
レンタサイクルポートと併設の駐輪場及び同一エリアにある駐輪場を同一グループにしております。なお、応募者はグループ1、グループ2、両方のグループに応募できるものといたします。
戻っていただきまして、今後、選定委員会におきまして、グループごとに事業計画書の審査と申請者のヒアリングを実施し、(2)に記載の選定基準に基づき、次期の
指定管理者を選定いたします。
最後に、8今後の
スケジュールでございます。本委員会での報告後、六月から公募を開始する予定でございます。その後、九月までの間に選定委員会により選定を行い、選定結果につきましては、十一月の本委員会において報告させていただくとともに、第四回区議会定例会に提案し、議決後、令和三年四月から次期
指定管理者による管理を開始する予定でございます。
説明は以上でございます。
○
風間ゆたか 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。
◆板井斎 委員 現在、公益社団法人が
指定管理者なんですけれども、他区では、いわゆる世田谷で言うシルバー人材センター以外のところで、実際に指定管理になっているような自治体というのが、もし二十三区内であれば教えてください。
◎北川
交通安全自転車課長 申し訳ありません。手持ちでそういった事例を具体的にお話しできる資料を持ってきていないので御紹介できませんが、二十三区内ではそういった事例もあるというふうに伺ってございます。
◆板井斎 委員 後で資料をお願いいたします。よろしくお願いします。
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○
風間ゆたか 委員長 では続いて、(4)その他ですが、理事者から何かありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
風間ゆたか 委員長 特にないようですので、以上で
報告事項の聴取を終わります。
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○
風間ゆたか 委員長 次に、2
協議事項に入ります。
(1)次回委員会の開催についてですが、第二回定例会中の六月十七日水曜日午後三時から開催予定としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
風間ゆたか 委員長 それでは、次回委員会は六月十七日水曜日午後三時から開催予定とすることに決定いたします。
以上で
協議事項を終わります。
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○
風間ゆたか 委員長 その他、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
風間ゆたか 委員長 なければ、以上で本日の
公共交通機関対策等特別委員会を散会いたします。
午後三時四十六分散会
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署名
公共交通機関対策等特別委員会
委員長...